アップルが３月に新サービス発表会、ハリウッドスター招く

Attendees wait for the start of an Apple Inc. event at the Steve Jobs Theater in Cupertino, California, U.S., on Wednesday, Sept. 12, 2018.

米アップルは来月、ビデオとニュースのサブスクリプション（定額制）サービスを発表する計画だ。同社にとって、主要な新デジタルサービスの発表は2015年以来となる。

事情に詳しい関係者によると、アップルは３月25日に両サービスを発表するイベントを計画している。俳優のジェニファー・アニストンさんやリース・ウィザースプーンさん、ジェニファー・ガーナー さんのほか、Ｊ．Ｊ．エイブラムス監督らハリウッドスターに招待状を送ったと関係者の１人は明らかにした。

ビデオサービスはアマゾン・ドット・コムの「プライム・ビデオ」やネットフリックスのサービスと同様のもので、アップルが取得ないし資金援助したテレビ番組や映画などを配信する。同社はこれまでに数十本のオリジナル番組を制作したが、まだ定額制サービスには含めていない。有料サービスは夏までに開始する見通し。計画は部外秘だとして関係者は匿名を条件に明らかにした。

同社のプレミアム・ニュースサービスはニュースアプリ「アップル・ニュース」の有料版として組み込まれ、月額料金の支払いでニュースを購読できる。ただ、一部のメディア幹部は参加に慎重な姿勢だとブルームバーグ・ニュースは昨年12月に報じている。

最終的な詳細はまだ調整中で、アップルの計画が変更される可能性もある。同社の広報担当者に取材を試みたが返答はない。

「ｉＰｈｏｎｅ（アイフォーン）」の販売が鈍化する中、アップルは増収を維持するためデジタルサービスに注目しており、「アップル・ミュージック」の定額制利用者は既に5000万人余りに上る。