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概要:欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。
欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。
◎NY外為:ドル指数が小幅安、FOMC控え-ユーロは続伸
29日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが主要10通貨の大半に対し下落。今週開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)会合を意識した展開となった。金融引き締め局面が終了したかどうかについての手掛かりが同会合から出るかが注目されている。
米東部時間午後4時32分現在、ブルームバーグのドル・スポット指数は前週末比で0.1%低下。一時は0.2%上昇したものの、午後には上げを失った
ドルはノルウェー・クローネとユーロに対する下落率が特に大きかった。一方、スウェーデン・クローナや円に対しては上昇を維持
米個人消費支出では個人所得とインフレの減速、一方で個人消費支出の伸び拡大が示されたもののドル指数は上昇
FOMCのほか、5月3日発表の米雇用統計も注目されている。日本が今週いっぱい休場するのに加え、他の主要市場も多くが1日に休場予定
米中通商協議が30日から北京で再開するが、重要な問題が未解決のままだと双方は指摘している
米国債は下落、10年債利回りは2.53%に上昇
トレーダーは他通貨に対し弱気な見方を示していることから、ドルにはまだ上昇余地があると、JPモルガン・チェースのストラテジストらはリポートで指摘
ドルは円に対し0.1%高の1ドル=111円65銭
0.3%高で111円90銭を付ける場面もあった。米国株と米国債利回りの上昇受けた対円でのユーロ買いが背景
ユーロはドルに対し続伸、0.3%高の1ユーロ=1.1183ドル
S&Pグローバル・レーティングがイタリアの信用格付けを据え置いたことで、ユーロへの信頼感が改善
ポンド・ドルは0.1%高の1ポンド=1.2931ドル
今週発表される一連の英経済指標と英中銀金融政策委員会(MPC)の政策判断を待つ展開
欧州時間の取引
米個人消費支出と個人所得の発表を控え、ドル指数が小幅高。ポンドは前週末に続き上昇した。日本の金融市場が休場となる中、その他の主要通貨はレンジ取引にとどまった。
原題:Dollar Weaker as Investors Await Fed Policy Outlook: Inside G-10(抜粋)
Dollar Edges Higher Ahead of U.S. Consumer Data: Inside G-10
◎米国株・国債・商品:S&P500種、最高値を更新-米国債は下落
週明け29日の米株式相場は小幅続伸。S&P500種株価指数は前週末に続き最高値を更新した。金融株が上昇をけん引した一方、不動産株は下げた。米国債は下落した。
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S&P500種は前週末比0.1%高の2943.03。ダウ工業株30種平均は11.06ドル上げて26554.39ドル。ナスダック総合指数は0.2%高で終了した。米国債は下落。5年債に大規模なブロック売りが出た後に利回りが上昇した。ニューヨーク時間午後4時55分現在、10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.53%。
投資家は景気や企業業績が株式の強気相場を引き続き支えられるかどうかを見極めようとしている。この日発表された3月の米個人消費支出(PCE)は大幅増となる一方、PCEコア価格指数は約1年ぶりの低い伸びとなった。4月30日-5月1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合では政策金利の据え置きが広く予想されているが、経済成長や物価の新たなデータは政策当局の景気判断に影響を与える可能性がある。
アダムス・ファンズのマーク・ストークル最高経営責任者(CEO)は「マクロの観点からは株式相場にとってかなりの支援材料に思えるものが数多くある」と指摘。多くの企業がかなり良い内容の決算を発表しているとも述べた。
ニューヨーク原油先物相場は小幅に上昇。米国が主導するイラン産原油輸出の全面禁輸措置の発動日が迫る中、もみ合ったが最終的にはプラス圏に転じた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は20セント(0.3%)高の1バレル=63.50ドル。ロンドンICEの北海ブレント6月限は11セント安の72.04ドル。
ニューヨーク金先物相場は4営業日ぶりに反落。米個人消費支出が大幅増となり、景気の底堅さが示されたことで、逃避先としての金への需要が減退した。この統計発表後、ブルームバーグのドル指数は日中高値を付けた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.6%安の1オンス=1281.50ドルで終了した。
原題:S&P 500 Tops Record in Data-Rich Week; Bonds Drop: Markets Wrap(抜粋)Crude Wavers as ‘Unnerved’ Market Watches Iranian Drama Unfold
PRECIOUS: Gold Declines as Dollar, Resilient Growth Curb Demand
◎欧州債:イタリア債が上げを失う、ドイツ債は下げ幅縮小
29日の欧州債はイタリア債が上げを失った。S&Pが26日に同国の格付けを維持したことから、朝方は上昇していた。ドイツ債は下げ幅を縮小した。
イタリア債はほぼ変わらず。イールドカーブはスティープ化した。10年債利回りは一時6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて2週間ぶり低水準となり、ドイツ債との利回り差は7bp縮小したが、この動きは後に反転した。
米個人消費支出の統計に反応し、ドイツ債利回りは4bp上昇する場面もあった
英国債はドイツ債を上回るパフォーマンス。政府と労働党によるEU離脱協議はほとんど進展がみられていない。
ドイツ10年債利回りは2bp上昇の0.00%、フランス10年債利回りは1bp上げて0.36%、イタリア10年債利回りは2.58%で変わらず。
ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください
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